なぜ国民は貧しくなったのか|景気や税金ではなく、構造の話

時事

どーも、捌零式です。ハロにちわ。

最近のニュースを見ていると、景気が悪い、物価が高い、国民が苦しい、 そんな言葉を毎日のように目にします。

賃上げのニュースも確かにありますが、 正直なところ、生活が楽になった実感を持てている人は どれくらいいるんでしょうか。

円安、増税、社会保険料の増加、エネルギー価格の高騰。 どれも生活を圧迫する要因であることは間違いありません。

ただ、個人的にはずっと引っかかっていることがあります。 それは、本当にそれだけが原因なのかという点です。

確かに税制の修正など政治で解決する部分もあります。

しかし、企業の決算を見ると、過去最高益、内部留保は過去最高、 そんな言葉が並んでいます。

国全体が貧しくなっているなら、 企業も一緒に苦しいはずです。 ですが、現実はそうなっていません。

この違和感こそが、 今の日本社会を考える上での入口だと思っています。

景気が悪いと言われ続ける本当の理由

よく聞く説明として、 景気が悪いから給料が上がらない、という話があります。

ただ、この説明はもう現実とズレてきています。

日本企業の利益は、この数年で大きく伸びています。 それにもかかわらず、実質賃金は横ばい、 もしくは下がっている。

つまり問題は、 儲かっていないことではなく、儲けが分配されていないこと だと感じています。

企業は、バブル崩壊、リーマンショック、長期デフレを経験し、 賃上げは固定費増でありリスクだ、 内部留保こそが生存戦略だ、 という考え方に強く縛られるようになりました。

人件費をコストと呼び、非正規労働者やフリーター、外国人労働者を安価で切り捨てやすい労働力として利用してきました。

その結果、利益は株主や投資家へ向かい、 労働者には回りにくい構造が、 30年以上続いています。

これは経営者の倫理の問題というより、 そうしないと生き残れないと信じ込んできた結果でもあります。

ただ、そのツケを国民全体が払わされているのが、 今の状況だと思っています。

この構造が生んだ社会の変化

この状態が続くと、必ず起きることがあります。

  • 働いても生活が良くならない
  • 努力しても報われない
  • 資本を持つ人だけが豊かになる

こうした状況は、人の価値観を確実に変えていきます。

市場に任せても幸せになれない。 もう国が何とかすべきだ。

こうした感情は、自然と社会主義的な発想へ近づいていきます。

ただし、日本で起きているのは 教科書的な社会主義ではありません。

国民、民族、共同体といった言葉で包まれた、 感情に寄った復古的な社会主義だと感じています。

近年、支持を集める政党や思想の背景には、 イデオロギーよりも、 報われなかった現実があります。

これは一部の過激な人たちの話ではなく、 ごく普通の人たちが、 このままではいけないと感じ始めている証拠だと思います。

では、現実的に何を直すべきなのか

ここで大事なのは、感情論に流れないことです。

企業が悪い、政治が悪い、 それだけ言っても何も変わりません。

政治ができることには限界があります。 賃上げを強制すれば統制経済になります。

一方で、企業任せにすれば分配は進みません。

必要なのは、 賃金が上がる前提で回る資本主義への再設計 だと思っています。

  • 賃上げした企業が報われる税制
  • 内部留保を過度に溜め込まない仕組み
  • 生産性向上と賃金上昇をセットで考える制度

どれも簡単ではありません。 ですが、極端な思想に振り切れるよりは、 はるかに現実的な選択肢です。

この構造の中で、個人はどう動くか

構造がすぐに変わらない以上、 個人も現実的に動く必要があります。

一つの会社、一つの収入源に依存するリスクは、 年々高まっています。

副業、投資、スキルの可視化。 どれも好き嫌いの問題ではなく、 必要性の話だと感じています。

また、政治や経済の話を どうせ変わらないと切り捨てるのも危険です。

無関心は、現状維持を選ぶことと同じだからです。

正解はないが、考えることはできる

ここまで書いてきたことに、 絶対の正解があるとは思っていません。

歴史における正解とは結果論で後世にて結論付けられるものです。今は正解かどうかを判断するのでは無く、より良いと思う行動や選択を考え続けるだけです。

ただ、考えることを放棄すれば、 誰かが用意した答えに流されるだけになります。

社会はゆっくりしか変わりません。 ですが、確実に変わっていきます。

その方向を決めるのは、 政治家でも企業でもなく、 最終的には一人ひとりの選択です。

投票すること。 意見を持つこと。 考え続けること。

それだけは、今からでもできます。

この文章が、そのきっかけの一つになればと思います。

それでは、また。

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